先日iOS 8.4.1がリリースされました。主にApple Musicについての修正が多かったようなのでそろそろ使ってみるかと先日からいろいろと試しています。
いろいろと気付いたこともあって具体的な操作方法や注意点はほかの投稿で書きます。
さて、今日はApple Musicってどうなの?というお話。
無料だからお得とかそういう話ではなく、使ってみて思ったのは提案力のすごさ。
はじめにいろいろと選びづらい質問がありましたが登録して勧められた曲を聞いてみるとこれ好きかもってのが多い。実際にしらかなったアーティストなのにダウンロードしてきて聞いています。実はこれってすごいことなのではと。腰の重いユーザー(眠っているユーザー)を起こすのって結構大変ですから。
私は楽器をやっていたこともあって音楽は好きですが普段イヤホンで聞くほどではないくらいのユーザーです。たまに旅行のときに電車で昔から蓄積してきたiTunesに取り込んだ音楽を適当に選んで聞く程度。
タワーレコードとかで時々視聴してこのCDいいねって買うことは昔はあったけど今はあまりない。
最近は、ラジオで聞いた曲でこれいいねってのを買うくらいでしょうか。
Apple Musicってダウンロードしてくるにはまず初めに自分のライブラリをCloudと同期させるんですね。
Cloudミュージックライブラリがないとダウンロードできませんので、まずiCloudミュージックライブラリを作成するところから。
その時に結合とか置き換えとかありますが置き換えはローカルのライブラリにあるすべての音楽データをApple側(iCloud)にあるカタログとマッチングするので、まだいまいちつかみ切れていない状況(ローカルのオリジナルデータにDRM著作権保護のフラグが付与されるかも?)でそら恐ろしいことはできないなと結合を選択しました。やる場合はiTunesフォルダを外付けHDDにコピー(バックアップ)してからやることをお勧めします。
ここで気が付いたのですが、Appleって個人が今まで蓄積してきた購入情報全部持っているんですよね。
たとえばApple ID。iPhoneを使うなら必ず持っていますよね。また、iPhoneを利用している人はiTunesを使っているかも。初期からiphoneを持っていた人はiTunesがないと何もできなかったですし。
また、iPhoneを使っていない人でもPCの中のミュージックライブラリとしてiTunesを使っているかも。購入された情報なんかも持っています。
それにプラスして、ローカルのiTunesにあるデータ。私自身がPCに取り込んできた(買ってきた音楽データ)は数年前からiTunesに蓄積されている。当然プレイリストを作成しているので、気に入った曲、よく再生されている曲。。。色々なデータがあります。
こういったデータがiCloud Musicライブラリを作成することでiCloud上に上がります。
Apple Musicを使ってもらうだけでも、これだけシェアが増えているiPhone利用者のそんな情報が無料期間だけででも集めることができるんです。(今までも吸い上げていたかもしれませんが)
個人の性別、年齢などのApple IDの情報とiTunesストアで購入された情報、例えば、曲、ジャンル、購入履歴、購入金額 などにプラスして、今回のライブラリの情報、、例えば個人のプレイリスト、ストアでないところでは何を買って取り込んでいるのか、どういうものを取り込んでいるのか、今まで聞いてきた音楽の変遷があるのか など
それがあるからこそ今回のFor Youを見ても精度の高い提案あるし今後使われることによってその精度がもっと高くなること間違いないですよね。For Youの情報だって加わるわけですから。
Appleは今回Apple Musicを使ってもらうことによって個人が数年かけて作り上げてきたライブラリデータという貴重な情報を手に入れることができる。無料期間?これだけでも3か月の無料に代えがたいものを得たのではないかと感じました。
まさに音楽のAmazon?のようなものでしょうか。
課題はまだまだ音楽のジャンルに偏りがあるということ。
あくまでも洋楽に強い。J-POPやアニメソングなどはまだまだ少ないです。
この辺りはいろいろな事情もあるのでしょうが。。
ただ、音楽が好きな人は購読しておけば好きな音楽、未知なる音楽との出会い。可能性は無限です。
これだけ大きな力のあるサービス、販売する側にもメリットは大きいのでは?
月980円。Wowowは月いくら?そんな比較は。。
こんな比較でてました。定期購読できる音楽サービスの比較。
http://jp.techcrunch.com/2015/06/09/20150608no-sound-investment/
こういう視点でみるとこういう比較自体ナンセンスかも。
Appleの恐ろしいくらいの提案力にまさるサービスは今のところなさそうです。