先日、こんな記事がでていました。
◆XP だけじゃない! Office 2003 がサポート終了するとどんなリスクがあるの?
XPのサポート切れまで一週間を切ってOSの入れ替えが済んでいる方も多いと思います。そんな時、忘れてはいけないのがoffice 2003のサポート終了です。実はXPと同じ日Office 2003もサポート終了となります。
OS以上に危険と隣り合わせなのが実際に利用しているアプリケーション(Office)です。では何が危険なのか?
OfficeにはOutlookというメールソフトがあります。また、メール本文を表示するエディタ部分はデフォルトではWordを使っています。
もし、スパムメールなど悪意のあるプログラムが仕掛けられているメールを受信したときに添付された悪意のあるファイルを開いてしまったとき、OSないしOfficeの脆弱性の対策をしていないとウィルスにやられたり悪意のあるサイトに誘導されたりして詐欺にあうなど様々な危険があります。
なので、OSだけでなくOfficeについてもWindows Updateを適用することが望ましいわけですが4月8日のWindows更新を最後にサポートが終了するため、今後出てくる脆弱性をついた攻撃には対応ができなくなります。
だからこそoffice2003を入れ替える必要があります。
幸い日本ではノートパソコンを買うとOfficeが一緒にインストールされてるパソコンも多いのでXPを入れ替えようとWindows 7以降のOSを購入した際には新しいOfficeが入っているので意識せずに入れ替えをしていると思います。
いまだOffice2003を利用している方というのは個人ではパッケージで購入したか企業でボリュームライセンスで購入したという方になると思います。
今回入れ替えをするにあたりどのOfficeに乗り換えるかというのは悩みどころではありますが現状店頭でパッケージ版(実際には2013であればダウンロード版が多いが)Office 2013になると思います。わざわざOffice 2010を選択する場合、ボリュームでダウングレード権を使ってインストールすることになるでしょう。
という事でoffice 2003からOffice 2013へ一気にアップグレードする方が多いかもしれません。ただ、Office 2013にはアップグレード版がないので基本買い直しになります。例外としてはoffice 2013 Professionalを利用する場合のみアップグレード版が購入できますがこの場合2003以降のPersonalでも可能ですが元製品のライセンスキーが必要になります。
では2003を使っていた方へ、2003から2013を使おうと思ったときに何が違うのか。
・ファイルの保存形式の変更(2007~)
拡張子が.XLSから.XLSX(Excelブック形式)に変更になりました。Office 2007以降OpenXMLに対応したのでファイル形式が変わりました。これを必ず使わないといけないわけではありませんが旧形式を使いたい場合は、Excel 97-2003ブックという互換形式での保存も可能です。実はこの変更エクセルホウガンシスト(勝手に命名/エクセル方眼紙をこよなく愛する人)からすると結構痛い変更でした。
エクセルホウガンシストはワードアートなどのオブジェクトも使うらしいのですがこれ互換表示だと2003と同じように表現してくれないのです。オブジェクトを使う場合はSmartArtという新しい機能があります。という私自身も昔使っていたのですが。。。
・リボンインターフェイス(2007~)
メニューがタブでまとめられタブの中のアイコンが機能別のパレットのように変わりました。タッチインターフェイスに対応するのと機能を目的別に一覧性を高めたようですが初めは結構戸惑います。
・保護されたビュー(2010~)
これはセキュリティ的にとても重要な機能です。ファイルを開く際にインターネット上やほかの場所(ローカル以外)にあるファイルは機能を制限して開くことができます。許可しないと印刷すらできないので面倒ではありますが受信メールの添付ファイルなどに悪意のプログラムが仕掛けられたとしてもこの機能があればほぼ安全です。
・色合い表現の変更(2007~)
全体的にやわらかめの色に変わりました。また最近流行り?でアイコンなどもフラット化されていますね。2003のパレットと色合いが違うので2003以前で使っていたファイルを2007以降で開いて色を塗ると色合いが合わずに悩みます。個人的には昔のほうが色が少なくてシンプルでしたが多少無機質な漢字だったので新しいほうがオシャレですね。
・OneDrive(旧SkyDrive)に保存ができる(2013~)
特にWindows 8.1との親和性が高くなっています。クラウド連携でWindowsでMSアカウントでログインしていればOneDriveを保存先にできるのでパソコンが変わってもスマホ(先日OfficeMobileというアプリが公開されたばかり)からでもファイルにアクセスが可能になりました。いつでもどこでもファイルを閲覧、編集できます。
・Office Online(旧Office Web App)に対応(2010~)
Office Onlineはブラウザで動く無料のOfficeアプリケーションの総称でExcel OnlineやWord Online等OneDiriveなどのクラウドにあるファイルを閲覧、編集ができます。
・条件付き書式(2010~)
表計算時表のデータの条件(たとえばマイナスのセル)で色を塗り分けたりすることができます。視覚的にわかりやすく作表ができます。
・バージョン管理(2010~)
間違えて上書きしてしまった時など前のバージョンに戻ります。2013のデフォルトでは10分に一度自動保存されるようです。この辺の動作はまた後日にでもまとめます。
2010まではOffice IMEがありましたが2013にIMEがありません。Office 2010 IMEを別でインストールするかOSのIMEを使うことになります。2003で辞書を登録している人は必要であれば辞書の以降に注意です。
・同一アカウントであれば2台までインストールが可能
メインのPCと持ち運び用のノートPCというように同一のMSアカウントであれば2台までOfficeのインストールが可能です。(OEM製品(プリインストール版)はそのPCのみと一部例外はあります)
以上、ほかにもたくさんの機能追加や惜しくも?無くなった機能もありますが思うところをピックアップしてみました。office 2003から2013への変更となると3段階も上がるわけですから別の製品?というくらいの変更がありますね。
Office 2013は再インストールの手順がわかりづらいとか、OneDrive連携?使わないからいいよとか、グラフィックアクセレレータ周りで多少端末のマシンのスペックを選ぶようなので2010を選択しているという方もいるかもしれませんが、MSアカウントを使っていつでもどこでもOfficeを使い、複数の端末を利用されている方であれば2013はいいことづくめなのでおすすめだと思います。いかがでしょうか。