Windows 10をアクセスポイントにしてiPhoneを接続してみた。これぞ逆テザリング??

 今日はWindows 10のネットワークの共有について。

Windows 10でもできるとは思っていましたが試している人があまりいないようなので試してみました。

 

iPhoneテザリングは知っている方が多いと思いますがWindows PCのネットワークを他のデバイスに共有する逆テザリング?、SoftAP(ソフトウェアアクセスポイント)をご存知ですか。

 

Windows 7以降HostedNetworkという機能が追加されています。

その機能を使ってiPhoneWindows 10が接続しているWifi経由でネットワークに接続してみます。

 

テザリングiPhoneの接続しているモバイルネットワーク経由でPCなどのデバイスを接続するので、PCのWifiネットワーク経由でインターネットに接続するのは逆テザリング?なんて。用語の意味合い的にはこれもテザリングになるのでしょう。

実際にはPCにある1つの無線LANインターフェイスを仮想的に複数持って実際に接続しているアダプタをPC内で共有してネットワークに接続しているようです。

 

コマンドプロンプトにてPCの無線LANインターフェイスの準備をします。

 

コマンドプロンプトを管理者として実行する

f:id:tetsunari_jp:20160302230714p:plain

 

コマンドを実行する

 

1 ネットワークモードを許可する

netsh wlan set hostednetwork mode=allow

 

2 SSIDの設定

netsh wlan set hostednetwork ssid=hogehoge key=Password! keyUsage=persistent

※keyUsage の「U」大文字に注意

 

追記:申し訳ありません; keyUsege → keyUsageに修正しました。

 

 

3  ネットワークの開始

netsh wlan start hostednetwork

 

f:id:tetsunari_jp:20160302230727p:plain

 

次に画面左下のスタートメニューを右クリックしネットワーク接続を開く

f:id:tetsunari_jp:20160302230733p:plain

 

 ローカルエリア接続*2(hogehoge)が追加された(赤い囲い)

次にネットワーク共有の設定をする。

無線LANの接続アダプタ(画像ではWi-Fi)を右クリックしプロパティを開く。

f:id:tetsunari_jp:20160302230747p:plain

 

Wi-Fiのプロパティにて「ネットワークの他のユーザーに、このコンピューターのインターネット接続をとおして接続を許可する」にチェックを入れてホームえっとワーク接続を先ほど追加された「ローカルエリア*2」を選択する

f:id:tetsunari_jp:20160302230753p:plain

 これでWindows 10のPCがアクセスポイントして動きます。

 

iPhoneにてWi-Fiを確認すると追加したhogehogeアクセスポイントが表示されています。

 

f:id:tetsunari_jp:20160302231248j:image 

 

早速選択しパスワードを入力します。

f:id:tetsunari_jp:20160302231311j:image

 

無事接続できました。

 

試しにネットワークの速度を確認します。

安定(してないか;)の20MBps超え。

f:id:tetsunari_jp:20160302231303j:image

 

PCのWi-Fi経由で通信しているか確認します。

f:id:tetsunari_jp:20160302230759p:plain 

 

これでSIMが入っていないデバイスでもPC経由で通信ができるようになりました。

バイスでWi-Fiつなげるなら直接つなげばいいじゃないという突っ込みはなしでお願いします;

 

これってセキュリティどうなの?というお話ですがWPA2-PSK(AES)となっていますので問題ありません。逆にWEPしか対応していないゲーム機などのデバイスは接続ができない可能性はあります。

 

 

では使わないのにこのまま放置するのもまずいので元に戻していきます。

先ほどと逆の手順となります。

「ネットワークのほかのユーザーに、このコンピューターのインターネット接続をとおしての接続を許可する」のチェックを外します。

f:id:tetsunari_jp:20160302230808p:plain

 

次にコマンドプロンプトを管理者で実行します。

 

4 ネットワークの停止

netsh wlan stop hostednetwork

 

f:id:tetsunari_jp:20160302230815p:plain

これでローカルエリア接続*2のネットワークアダプタが消えます。 

 

これだけでは不十分ですのでもう一つコマンドを実行します。

 

5 ネットワークモードを許可しない 

netsh wlan set hostednetwork mode=disallow ssid="hogehoge" 

 

f:id:tetsunari_jp:20160302230824p:plain

 

念のためどういう設定になっているか確認します。

 

6 ネットワーク設定の確認

netsh wlan show hostednetwork

 

f:id:tetsunari_jp:20160302230914p:plain

 

ネットワークモードが許可しないになっていることが確認できました。

これで接続できません。

 

ただ、このSSIDを削除したかったのですが削除する方法が見つからず;

netsh wlan delete hostednetwork でできるかと思ったのですが削除できず。

 

この辺りはまたわかれば追記したいと思います。

 

 

最後に、今回試して私が失敗したポイントは

コマンドを実行する際にkeyUsageの「U」の大文字と共有するアダプタを間違えたことと、

間違えて作成した仮想ネットワークアダプタを共有してしまいネットワークに接続できず、設定を変えた状態で stop hostednetworkを実行してしまったこと。

もう一度start hostednetwork叩いてアダプタを表示させてから設定を戻したらつながるようになりました。

hostednetworkを停止するとネットワークアダプタが消えてしまうので設定が変更できなくなるのでご注意ください。

 

色々と失敗しながら試して動くようになりましたが、これらの設定はしくじるとネットワークに接続できなくなる場合もありますので自己責任で悪しからず。

 

自宅で使っているWifiルーターもだいぶ古くなってきたので、最近Wifi環境を見直そうかと考えています。ac対応でもこの金額で買えるのは嬉しいですね。

 

追記:誤字を修正しました。