なぜ5年先、10年先を考えるのか。de:code2014に参加して

先日、Microsoftのイベントde:codeに参加してきました。少し間があいて遅くなりましたがまとめておきます。

新しいサービスやテクノロジーが続々と出てきて混沌としてきたITの世界の流れを冷静に見つめるため…なんて大層な事ではありませんが、Microsoft AzureやAWSなど身近にクラウドを感じてきた今日この頃、次に何を選択したら良いのか、クラウドは必要なのか、等を考えるために参加してきました。

 
参加したセッションは下にまとめますが、主に.NET開発、ストアアプリの展開、Azure Database、そしてインフラの認証基盤といったところ。
私は普段インフラ周りを担当しているので半ばアウェイ感を覚悟し、開発系が大半を占めている中で何を選択するか最後まで悩みましたがほぼ自分の聞きたい事は聞けたのではないかと思います。
 
 今回のde:codeのセッション内容を見てもなぜこんなに開発系が多いのかが疑問でした。ただ今回セッションを色々と聞くうちにクラウドを考える上で開発のできるインフラ屋さんの存在って重要なんだなと言う事が少し見えてきました。
例えば、クラウド時代では仮想PCの環境が簡単に準備できるようになります。今までであれば一台一台手を動かして構築していたハードウェアがソフトウェアのごとく管理画面から簡単に作る事ができてコンソールでも扱えるようになりました。
これからは、ハードを構築するだけのエンジニアではなく、Powershellなどのツールを駆使して大量のマシンの展開や様々なプロセスの自動化を実現させることのできる開発系のエンジニアの存在が重要なんだなと思う訳です。
 
全てがクラウドになるという訳ではないでしょうが、これから先クラウドがますます浸透してきたらインフラを構築して渡すだけの時代はもうすぐ終わるのかもしれません。これからは必要になった環境をいかに効率良く最適な環境を構築できるか、提供できるか、提案できるかがますます重要になる。だからこそ、このクラウド化の早い流れについて行くために新しい情報は常にキャッチアップして使えるようにしておきたいと思います。
 
さて、タイトルに書いた、なぜ、5年先10年先を見据えて動くのかについて。
これは現実的に見てもハードを入れ替えるサイクルが4-5年。次を見据えて今最適な環境を入れても4-5年後には古くなっている、また状況が変わっている。こう考えると今入れ替えだとしても次の入れ替えの構想ってある程度無かったらその時大変です。
 例えば、今から5年前といえばWindows 7(2010年 VISTAは2006年)がでてきたところ。CPUはcore 2 が2006年core i3 が2010年当時はまだメモリが2GBでもいけると思っていた。でも今はメモリ8GBが普通に積めます。
 
実際にサーバーやクライアントを入れ替えると言っても今日明日でバシっと全ての環境が入れ替えられる訳でもなく(この辺は環境の大きさにもよりますがサーバー数十台、クライアント数百台規模ともなれば)、構想1年、構築数ヶ月、調達。。。半年以上の準備期間がかかる場合もあるかと。
 
入れ替えはどんなタイミングになるとしても大変な事に代わりはないですが、その時点でのトレンドを押さえておく事は決して無駄にはなりません。実際にデータベースの技術は10年経っても基本は変わらないしADFSだって出てきてからは結構経ちますがやっとこさメジャーになった(というかクラウド(Azureなど)とつなごうと思ったらなくてはならない)から構築してどうのという話が表にでてきてる?ような気がしますので。
 
今入れ替える時に今の最新のものを採用していれば5年経ってもまだ使っていられるはずなんです。環境にもよりますが選べるなら是非その時のお勧めを確認した方がいいと思います。
 
しつこいようですがこれからの開発系はクラウドで一変するかもしれません。(もうしてる)
 構築は数分でも可能。テストもすぐできる、セットアップもすぐ。。。等々
 

すぐに作れて常に新しいバージョンが動く。。。

悪い事は野あたりからも読み取れますが。。。

今日はこの辺にしておきます。

 

ざっくりde:code参加セッションまとめ(内容はありません)
Developers build the Future ザ・プリンスパークタワー東京
 
★★参加セッション
keynote 各セッション分野の概要とデモ
トレンドマイクロ OpenSSLの被害急増!Azure上の公開システムはこう守れ!
OpenSSLの被害何が原因だったのか 従来のセキュリティ製品では複数の製品を組み合わせないといけない IPS IDS FW 等々 Deep Securityの概要
◆この10年をキャッチアップ .NET開発者のための技術選択と「いま」
◆Webアプリケーションパターンの進化 ~One ASP.NETの今とこれから~
クラウドアプリケーション設計の王道:デザインパターン20連発 其の一 パフォーマンスとスケーラビリティ編
◆社内業務システム/エンタープライズ LOBアプリとして展開するWindowsストアアプリの開発と展開 サイドローディング プロ必須
◆デスクトップアプリケーションとWindowsストアアプリの連携 -アプリ間の連携技術- Clipboad API お作法
5/30
◆ジニアス流! SQL server 2014 アプリ開発の極意
◆Azure SQL Database 詳説 ~実運用で失敗しないために理解しておくべきこと~ 容量からリソース基準への変更 Basic、Standard、Premium(S1,S2,P1,P2、P3) 4回までプラン変更が可能 使う時間と使わない時間でプランを変えて運用する バックアップ待機系か
PowerShell DSCによるクラウド時代のIaas環境構築の自動化の実例 Iaasが普及⇒インフラ環境のソフトウェア化(サービス化)⇒コードで環境を構築⇒Powershell 構築できるエンジニアから開発できるエンジニアの時代に 自動化 あるべき姿に ミスがない。履歴が残る。 クリティカル⇒テストの重要性
◆Azure Virtual Machineに置けるデータベースの可用性の実践 移動して パネルディスカッション 日本のトップアーキテクトが最新のアーキテクチャを斬る 設計できる人は開発を知らないと
◆15年使うためのハイブリッド認証基盤の設計と実装 ~Side A:堅牢なオンプレミスセキュリティ ドメイン偏~
◆15年使うためのハイブリッド認証基盤の設計と実装 ~Side B:Azure Active Directoryによるクラウドアプリ連携偏
Microsoft Azure インターナル ~ファブリックコントローラーを理解して、正しい設計を!