QOSってなんだろう

 

QOSとはQuality of Service(サービス品質)の略です。
 
企業のネットワークではTCPIPやらインターネットへアクセスするHTTPやらip電話のプロトコルなど様々な通信が流れています。
 
インターネットで大きなデータをやりとりするたびにネットワークが遅くなっていては仕事に差し支えがあると困ります。それを解決するために通信の種類ごとに優先度を設定して安定した通信をさせるのがQOSの機能です。
 
◆優先制御と帯域制御
・優先制御はパケットやフレームの種類別に優先順位をつけて対応したルーターが順位に従って送信を実行するものです。
 
・帯域制御はパケットやフレームの種類ごとに帯域を割合を決める。割り当ての種類として帯域保証と帯域制限がある。
帯域保証は使える帯域の下限値、帯域制限は上限値を設定することで制御しています。
 
実際に使う場合は優先制御と帯域制御を組み合わせて使うシーンもあります。例えばip電話のプロトコルはリアルタイム性(途中で通信が切れると通話も切れてしまう)が求められるので優先するけれどデータ量としては少ないので使える帯域は少なく割り当てるなど。
 
QOSを実現する為には対応したルーターに設定をしますが細かいところは書きません。ルーターは受信したパケットを分類(ケラシフィケーション)し設定された種類別にキューイングしてバッファに格納されスケジューリングで優先するパケットやフレームを取り出して送出しています。
 
こういった制御は私たちが普段通信をしている中でも色々なところで活用されています。線(ケーブル)に通信を流す前にルーターさんは色々なお仕事をしているんですね。