ワークグループの環境でMicrosoftアカウントを使う場合は資格情報に気を付けろ。資格情報マネージャーのススメ

資格情報について悩んだところがあったのでまとめておきます。 

 

先日、ワークグループ内で使用していたWindows 7で使っていたあるPCをWindows 10にアップグレードしました。

その際にMicrosoft アカウント(以下MSアカウント)を登録し関連付けました。

 

 

Windows 10にアップグレードした後にワークグループ環境のファイルサーバーにアクセスしようとしたところこんなエラーが発生し接続ができなくなっていました。

***にアクセスできません。このネットワークリソースを使用するアクセス許可がない可能性があります。空くせえす許可があるかどうかこのサーバー管理者に問い合わせてください。

パラメーターが間違っています。

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当然管理者に問い合わせがきます。

今まで接続できていたのになぜ?

 

答えはここに書いてありました。

資格情報マネージャーに資格情報を事前に登録しておくことで解決できます。

Microsoft アカウントを関連付けると、ファイルサーバーにアクセス時に資格情報の入力を求められるようになる - Ask the Network & AD Support Team - Site Home - TechNet Blogs

 

ワークグループの環境下でMSアカウントを関連付けるとファイルサーバーへアクセスする際の資格情報でMSアカウントを使ってしまうんですね。

 

今まではWindows 7のユーザー、いわゆるログインセッションでアクセスできていたのが、急にMSアカウントで接続したいよ、と言ったところでファイルサーバー側はMSアカウント?誰ですか?となるわけです。

せめてユーザー違いませんか?ネットワーク接続の認証してねって画面くらい出してくれればよいのですが。。。 

 

これではアクセスできず仕事になりません。

 

ここで活躍するのが資格情報マネージャー。

今までも実は無意識に利用していたかもしれませんが、コントロールパネルのユーザーアカウントにあるやつです。

 

無意識に?(知らない方は本当は知っておいたほうが良いのですが今知りましょう)

ファイルサーバーに接続する際にネットワーク接続の認証を求められたことがあると思います。その際に資格情報を記憶するというチェックをしたことありませんか?

これにチェックしてログインするとその資格情報が資格情報マネージャに追加されているんですね。

 

ただ今回の場合の場合のようにWindowsのログインセッションでアクセスできていたのでそもそもネットワーク接続の画面がでてきませんが。

この辺り参考にさせていただいたリンクを貼り付けておきます。

http://nasunoblog.blogspot.jp/2015/03/How-to-access-the-Credential-Manager-from-CLI-cmdkey.html

 

 資格情報についての情報はこちら

資格情報保管ボックスの概要

 

手順はリンク先に書いてありますが一応試したということで貼っておきます。

コントロールパネルからユーザーアカウント、資格情報マネージャを開きます。

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今回はファイルサーバーへのアクセスなのでWindows資格情報を選択しWindows 資格情報の追加をクリックします。

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余談ですが上の画像を見ると汎用資格情報にいろいろな資格情報が追加されているのがわかります。

Office 365やOneDriveなどにこの資格情報を使ってアクセスしているんですね。 

 

あとは接続先のホスト名(サーバー名)と接続するユーザー名とパスワードを入力します。ただ、これだけ。

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念のため最後に、もう一度だけ書いておきますがこの現象はワークグループの環境での動きになりますのでその点はご注意ください。

 

ドメインのサーバーへのアクセスの場合は接続時ネットワークに接続する画面が表示されますしそもそもワークグループのようにローカルのSAM(Security Acount Manger)を使う出なくやり取り自体が違うんですね。

 

余談ですが、調べているときに見つけたもの。

資格情報といえばパスワードを保存したけどまた聞かれたなんて現象昔にもありました。これについても情報がありました。

Windows で特定の宛先に対して使用する資格情報を資格情報マネージャーに記憶しているにもかかわらず、再度、資格情報の入力を要求される

 

 

MSアカウントが身近になった今、資格情報マネージャ押さえておきましょう。